Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちょうふじん

お蝶夫人

三浦 環

Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme

Aozora Bunko

五 「お蝶夫人」初舞台

こんな風に練習を積んでいるうちに五月三十一日の私の初舞台の日が参りました。

五 「お蝶夫人」初舞台

日本のプリマドンナが、日本を題材にした「お蝶夫人」をロンドンで初めてやる、というので非常なセンセーションを起し、一九一五年(大正四年)五月三十一日のロンドン・オペラハウスは超満員でした。私の相手役、米国海軍士官ピンカートンになるテナーはパリのグランドオペラのラフィット、米国領事シャープレスになるのはジュリアン・キムベル、女中お鈴になるアルトはイダ・サガールが主役で幕があきました。私は精一杯の力を出して一生懸命うたいました。私が工夫した、十五歳の初々しい蝶々さんになって、私が工夫した通りにお芝居をしました。第一幕は済みました。オペラハウスが割れるような大きな大きな拍手を浴びました。

第二幕第一場があきました。十八歳の新妻蝶々さんは、恋しい夫ピンカートンはきっと帰って来ると、自信をもって「お蝶夫人」の中で一番有名な詠唱「或る晴れた日に」をうたいました。

オペラは進行いたします。米国領事のシャープレスが、ピンカートンの手紙を持って訪ねて来ます。だが蝶々さんのピンカートンに対するこまやかな愛情を知った領事は、ピンカートンが本国で結婚したという知らせを告げるに忍びず、そのまま帰ります。