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Japanische Klassiker mit Furigana

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イエスでん

イエス伝

矢内原 忠雄

Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme

Aozora Bunko

三 過越

三 過越

ここで過越と除酵祭のことをちょっと説明しておきましょう。これはエジプト脱出を記念する祭りであって、ユダヤ人の最も重要な年中行事でありました。

昔イスラエルがモーセに率いられてエジプトを脱出した時、その当夜、家ごとに羔羊を屠ってその血を門口の柱と鴨居とに塗り、火に炙いてあまさず食い、また酵入れぬパンに苦菜をそえて食うべきことを命ぜられた。その夜エホバの使者出でてエジプト人の家に入り、その長子たる者をことごとく撃ち滅ぼしたが、門口に塗った羔羊の血を見ればその家を過ぎ越した。神はエジプト人に禍害を下し給うた隙間に、急遽イスラエルを脱出せしめ給うたのです。羔羊の肉を食うのも、パンを食うのも、脱走のための腹ごしらえでありました。酵入れぬパンを食したのは、酵を入れてパン粉をこねる暇もなきほど、火急を要したからであった。

かくしてイスラエルは神の保護の下にエジプトを脱出し、約束の地たるカナンに入って国を建つるに至ったのです。爾来この月をもってユダヤ暦の正月となし(これをアビブの月という。「麦の穂の出る月」の意味である。バビロン捕囚後はニサンの月と呼ばれた)、正月の十日に各家の家長は疵なき当歳の牡の羔羊を選び取って十四日まで守りおき(すなわち十日から十四日までが過越の祭りの準備である)、そして十四日の薄暮に(