Japanische Klassiker mit Furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme
人の心の奥深き所における神の言の働きは、神みずから営み給う神秘の世界です。神はこの深所において種より芽を発生せしめ、時を追い順序を経て実を結ばせ給う。自分の見ている目の前で神の国が発芽しないとか、または一足跳びに神の国が実現しないとかいって、失望したり焦燥したりすべきではない。種を播くのは伝道者の任務ですが、育て給うのは神様です。
次の芥種の譬はこうです、――神の国は播かれる時は微小でも、育てば樹ともいうべき大きさになる。イエスの言を聞いて信じた者はほんの少数だが、一人でも二人でもその心に福音を宿したならば、神の国はもう発芽成長を始めているのです。それが後には世界をおおうほどの大きい社会となるのです。
種播きの三つの譬話は、パリサイ人の敵意と民衆の愚鈍とにより伝道上の妨害と困難を感ずるに至られた時期において、イエス御自身受けられたところの、神の国実現に関する希望の啓示であります。なんとそのいきいきとして雄大なる! 今は一粒の種でも、後には六十倍百倍の実を結ぶという。今は播いたばかりの種でも、後には苗生じ穂実るという。今は小さい芥種でも、後には鳥棲むほどの大木となるという。