Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ドナウげんりゅうこう

ドナウ源流行

斎藤 茂吉

Lesen Sie ドナウ源流行 (ドナウげんりゅうこう) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.565 Zeichen · 44 Bildschirme

Aozora Bunko

少し誇張もあるけれども。

そこに Johann Grund という人の絵があった。これは美術史家の筆端にのぼるものでないから、かかる辺土に年を経るのであろうが、僕はその人の画いた女の図を見て静かな快楽を覚えた。この画家は豊麗な、可憐な女を画いた。そうすれば、これで本望なので、そういう覚悟に物哀れなところもあり、倨傲なところもあったのではあるまいか。そんな気がして幾つかの可憐な女人図を僕は見ていた。

その処を出て僕はカフェに入った。そこへ遠足に来た女学生の群が入込んで来て、菓子売るところにたかっていた。僕の傍に兵士が一人来て、珈琲を飲んで出て行った。僕はそれから、Gasthaus zur Sonne という食店に入った。上さんは顔の赤い肥った女で、亭主は跛であった。そこで僕は、分量の多いソップと、塩辛い料理とを食べた。町内に住む上さんが来て此処の亭主と何か話しているのを聞くと、訛が多くて僕には非常に分かりにくい。上さんも亭主も、僕が日本人だなどということを気にせぬらしく、恬然としているところは、民顕の人などとは丸で違っていた。机のうえに合本した雑誌のあるのを見ると、西暦一八九六年発行の M※(ダイエレシス付きU小文字)nchner humoristische Bl※(ダイエレシス付きA小文字)tter という