Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
野天の排泄、と思うと深い呼吸がこちらからも放たれてゆく。
開放された、全く。原始の自由のこの簡朴。
ただ、黙々と光る麦稈帽。
私はしみじみとまた、私のホワイトシャツの、自分の汗のにおいを嗅いだ。流るるようなこの汗。
なんとすいすいしたサラダと辛子だ。このハムだ、パンだ。
「どうですい。」と、白髪白髯の、そして朱面の、白い麻の支那服の、頑健そのもののN老人が立ちながら、その頭の上の蕗の葉の一つを仰いだ。
驚くべき葉脈の太い線。その亀の子形。
緑色の太陽。
ポキリと音がした。
あっ、折ったのだな。
おお、歩いて来る、動いて来る、輝いて来る、飜って来る、一枚の大きな蕗の葉が。
蹲んで庄亮が構えた、その巨大な茎の中ほどを握って。
私はマッチを擦った。一本。なんと生きた赤い火だ。
カメラだ。そこだ。パチッだ。
*
第三のパンクした時、私たちは鬱蒼とした樺太柳の、白楊の、また絹柳の緑蔭にはいりかけた私たちを見た。
木の橋があった。潺湲たる清流があった。
水は澄み、何か走る魚鱗の光が見えた。
「鮠かしら。」
「いや、かもしれない。」
向こうに山があった。