Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
山はいよいよ高く、林はいよいよ深く、道はいよいよ迂回して、気流はまたいよいよ冷ゆるばかりであった。
霧が驟雨のように流れて行った。
ああ、さるおがせ。寒い寒い幽かな糸状の懸垂。英国風のクラシックな風景画の黒椴の骨格。その枝々のあのさるおがせ。
そうして、私はまた見た、その背景の白い雲の峰を、
また、密叢した落葉松を、
赤椴と赤だもの疎林を。
そうしてまた暗い谿谷の中腹の白く輝く白樺を。
何という処女林、清高な、犯し難い、しかしまた永遠の神性。
私はまた想像した、雪に埋れ、氷に閉され、伸びては枯れ、枯れては生うる林相の無常を。またその光明を。
あ、あれは何だ、あの赤い実の鈴生った蔓草は、やどり木は。
あ、紅葉も見える。もう秋だ。ああ、もう秋だ。
*
山峡である、ややうち開けた。
リュクサックを負った、絵の具函を水筒を肩から掛けた、三人の角帽の学生姿が流るる霧にぼやけ、日の光にまた現われて、その幽かだったPPPが急に大きい影像をつい目のさきに爆じかせて、逆に振り向くと、「やあ、やあ、やあ。」と満面の笑顔を輝やかせた。
「やあ、君たちだったの。