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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

役人臭のない、極めてさっぱりした中老人である。そうして時々突拍子もない諧謔を弄した。(だが、その翌日、林野局に私が挨拶に行った時は全く硬直した官僚的態度で、や、そうですか、や、と大きな事務卓を隔てて、にべもなく私の純情を跳ね返してしまった。そこで一寸てれた形になった私はそこそこに辞去したものだが、同じ昨日の人でありながら、こうも役所では変れるものかと不思議でならなかった。これは別に悪い意味でいうのでない。私にはわからないから呆然としてしまったのである。)

さて、私たちの歩みが薄紫の花のむらがる馬鈴薯畠の前に来たところで、何か親しい秋雨のような細かな霧雨も降り出して来た。

*

この菜園でも、白い蝶のひらひらが低く、燕麦の穂から穂へわたっていた。蝶の翅も幽かに雨を感じたらしい気であった。

菜の花の鮮黄の群れも目についた。

もち稗も熟れていた。

亜麻畠のややほの青みを保った熟いろの柔かさ匂やかさは何ともいえなかった。まだ紫の花がちらちらと残って、多くは小さな小さな円い実をつけ初めていた。

韮葱の花の大きなやや毛ばだった紫の球にも細かな霧の小雨がかかっていた。