Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
もっとも書はどうでもいいと思う気持ちがあるからだが、詩や歌は本芸だとしているからね。酒の時はまた酒だけでいい。でないと酒の美徳を傷ける、とこうなる。」
「やっぱり、酒のみだよぉ。」
「いいさ、だが、甘いものもやるよ。」
「じゃあどうぞ、お砂糖をどっさり。」と技手君が砂糖壺を差し付けた。
「ありがとう、いただきますよ。それじゃミルクをもう一杯。」
これはうまい、濃厚だ、実につめたい、「おい、庄亮もう一杯やれ。皆さんどうです。」となる。
「よかろう。だがいいかい、そのぉ。」
「かまやしないよ。」で、「いくらでも搾れるでしょう。」と、すこし顔が紅くなる。
「よいしょ。」と医専のTが声を掛ける。
庄亮、「砂糖といえば、俺はもう閉口閉口。何だろう、そおれ、千葉から印旛佐原へかけて、本党は親父の地盤だろう。去年の選挙の時なんだがね。俺たちは、そのぉ、朝の暗えうちから、草鞋ばきの尻端折で、吉植です、ええどうかよろしく、ええどうかよろしくさ。あっはっは、やりきれねえ、やりきれねえ。だが、じつは半分は歌を作ってあるくんだからおもしろい。それこそかまやしねえ。山路などにかかるてえと菫が咲いてる、四十雀が鳴いてる。