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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

「ええ、そのぉ、こう咽喉元まで詰め込んだやつを、正直に、や、もう真平とでもいおうものなら、それ、また一票フイとなる。ポロリポロリと涙がながれる。そこへもって来て、お隣りへ廻ると、またお砂糖。親父を代議士に持つんじゃねえ。子泣かせだよ。」

「なるほど、そう一々お砂糖をお嘗めならなくとも、どうにかなりそうなものですね。」と場長さん。

「いや、後で気がついたんですがね。そのぉ。」

「いつも後で気がつくんだ。」

「待ちたまえ。そこで、と。そう嘗めてばかしじゃやりきれねえ。で、嘗めたふりして、こうそっとふところへザラザラザラさ。秘伝だね。だが、こいつも困ったよ。内ふところがそれ汗まみれだろう。ベトベトする、くっつく。とても気持ちがわれえ。」

さあっと驟雨が走って来た。

驟雨は樹林の前、牧舎の裏ほど白く白くその雨あしを際立たせて、一斉に騒めき慌て出した緬羊の円い円い円い背の重なりを、たちまち模糊たる霧煙の中に引き包んでしまった。

めう……めうおおお……めう……めうおおお……

それこそまた濡れ鼠になって、向うの向うの庁舎の方へと、いっさんに駈け出す私たちであった。

*