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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

痩せぎすの鼻の高い、それでも飾らぬ野生の美しさはその眼にその頬に蕾んでいた。

そこで、みんながたじたじとなった。

ふっと後ろを振り返ると、私は顔から火が出そうになった。

声もせぬ幽かな姿、

黒い頭巾をかむって、黒い服をつけて、それはまことに白皙の、髪も眉も毛も、その太い鼻も、頬の額の深皺も雪のような、何か品のよい老婆が、壁際の白いベッドに白いクッションを高く、下半身に白い薄手の毛布を引きあげて、そうして白い両手をその上に組み合せて、じっと此方を見入っていた。

何という無作法な旅ごころで私たちはあったろう。私はまだ燥いでる一同の後ろから、この不意な、そして無遠慮な異郷人の闖入行為を立ち竦んで恥じねばならなかった。

閑かな窓硝子からの光。濡れしずくの硝子の内側には紅や赤の草花の鉢を一鉢、小さな脚高の花卓の上に置いたのが、そのまわりが鮮新な、しかもかえってうら寂しい気分に明ってもいた。

白皙の老婆、(そうだ、もう八十にもとどきそうな)は私たちを見ると、幽かにその白い※(「目+匡」、第3水準1-88-81)毛をしばだたいた。そうして、何の声をも立てなかった。