Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

の詩や歌の出来た頃だ。ある晩坐っていると、筆がおもしろいくらい動くのだ。何かこう自分以外のものが後から突き動かしでもするような物凄い無我夢中の感興が私を狂気のようにした一晩があった。作った作った、百篇ばかり作ってしまった。で、実に不思議だから、夜が明けるとすぐ父のところに行って話した。すると赤い顔をして笑って「そりゃ、そうじゃろばい。」といわれた。母もそうだ。母も微笑していられた。何故ですと伺ったら「そりゃそうくさい、おどんが、汝いよか詩の出来るごつ、いつでん金光様にお願いしとるけんくさい。」といわれた。「お蔭があったばい。」とさ。それは金光様がお作り下すった詩だというのだ。両親は金光教の信者だからね。実際僕は呆然としてしまったのだ。何だ、自分の力で自分がやったのでないか。信じもしない金光様の何のお蔭だと思ったがね。ただ親の情というものに撲たれてしまったのだ。まったくこの両親の恩愛のお蔭だとね。僕は落涙した。この意味で、天主は信じないが、三木君の友情には感謝している。今度も方々に手紙を出して置いてくれた。」

笛が鳴る。笛が鳴る。

「で、コワルスさんとかに逢いに行ったのだね。