Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
」
「うむ、歯科医のS君が羅風の手紙を持って見えたろう。謹厳な硬直した態度で、あの人が下座に畏こまった時には弱ったよ。羅風の紹介文があまり物々しいから僕もたじろいだね。S君はS君で是非コワルスさんに逢ってくれ、三木さんに済まぬという。で、ほれ、日の出温泉から出た足で、僕はS君の家に廻って、同道して天主公教会に訪ねて見た。」
「どんな人だったい、その宣教師さんは。」
「いい人だった。黒い長服を着て、すっかり宣教師タイプに出来ていた。眼が柔和でね、顔が林檎いろで、頭はつるつると禿げ上って、髭や頬髯のやや赭ちゃけた、どうしても五十四、五と僕は見たね。後で聞いたが実際に驚いた。まだ三十を少々越したばかりだというんだ。どうも西洋人の年齢はわからん。どうも考えるとおかしくなるね。案外も案外僕よりも十歳ちかく若かったんだからね。波蘭土人だそうだ。」
「何か話があったのかね、君。」
「いや、前から知らしてあったので、すぐに出迎えてくれた。スリッパを出してくれたので、靴を脱いで上った。握手するのかと思って手を出しかけたが、向うは純日本風で挨拶したので、こちらも差し控えた。室は簡素なものだったよ。