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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

こう見渡したところ、その他の船客たちも何れも相当な紳士ばかりで、至極至極におとなしい。

それが申し合せたように、今夜は不思議に静粛である。庄亮までが、風邪気味で咽喉を痛めたというので、さして左が利かない。

「止すか。」

「うむ。御飯にしょう。」

何とまたH夫人の鼠色の眼鏡が寂しいことだ。

*

、こちらは東京、ゴウゴウゴウ、放送、ガバガバガバ、局であ、グワウグワウ、す、す、す、す、ジャオジャオジャオ。

「何だ、いったい、こりゃあ、しょうがないな。」

と、誰やらが、心細い声を出した。まだ宵のくちの一等談話室のソファである。

「今頃は半七さ、グワウグワウグワウ。ジャオオ。」

「ああ、ああ。」とまた一人が立ち上った。

「ラジオにもいよいよ見放されるのかな。」

と、また一人が、しみじみと、眼鏡をはずして、浴衣の袂で拭き初めた。

と、また新来の若い中脊の背広の紳士が、その台の方へ行ってしきりに二つのレシーバーを耳に嵌めては、針を動かして見たり、跼んだり、透かしたりして見ていたが、それも諦めたように、耳のをはずして、カチャリと置くとこちらを向いた。美髪のどちらかといえば円顔の眉の凛々しくつまって、聡明な眼の、如何にも切れそうな態度でいい。