Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
「この珠はもう死んでいるから、役に立たない」
そこで、塑像を作る人に廉く売って、仏像のひたいの珠に用いるのほかはなかった。
異姓
永平初年のことである。姓は王、名は恵進という僧があった。
彼は福感寺に住んでいたが、ある朝、わが寺を出て資福院という寺をたずねると、その門前に一人の大男が突っ立っていた。
男はからだの大きいばかりでなく、その全身の色が藍のようであったが、恵進を見て突然に追い迫って来たので、僧は恐れて逃げまわった。竹簀橋まで逃げて来て、そこらの民家へ駈け込むと、男もつづいて追い込んで、僧を捉えて無理無体に引き摺って行こうとして、どうしても放さなかった。
僧は悲鳴をあげて救いを祈ると、その男は訊いた。
「おまえの姓はなんというのだ」
「王といいます」
「王か。名は同じだが、姓が違っている」
言い捨てて男は立ち去った。しかも僧は顫えがやまらないので、暫くその民家に休ませてもらって、ようよう気が鎮まったのちに我が寺へ帰ると、彼と同名異姓の僧がその晩に死んだ。
異亀
唐の玄宗帝の時に、ある方士が一頭の小さい亀を献上した。亀はさしわたし一寸ぐらいで、金色の可愛らしい物であった。