Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
戸を叩いてもやはり黙っているので、王も不安を感じて来て、戸を明けようとすると堅くとざされている。思い切って、戸をこじ明けてはいってみると、部屋のうちには怖ろしい物の影が見えた。
それはおそらく鬼とか夜叉とかいうのであろう。からだは藍のような色をして、その眼は円く晃っていた。その歯は鑿のように見えた。その異形の怪物はおどろく夫婦を衝き退けて、風のように表のかたへ立ち去ってしまったので、かれらはいよいよおびやかされた。して、息子はと見ると、唯わずかに頭の骨と髪の毛とを残しているのみで、その形はなかった。
画中の人
これも貞元の末年のことである。開州の軍将に冉従長という人があって、財を軽んじて士を好むというふうがあるので、儒生や道士のたぐいは多くその門に集まって来たが、そのなかに※采という画家もまじっていた。
その※采があるとき竹林の七賢人の図をかいて、それが甚だ巧みに出来たので、観る者いずれも感嘆していると、一坐の客のうちに郭萱といい柳城という二人の秀才があって、たがいに平生から軋り合っていたが、柳城はその図をひとめ見て、あざ笑いながら主人の冉従長に言った。