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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

Lesen Sie 久生十蘭短篇選 (ぼしぞう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.344 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

茶席をパァティといったのは、洒落のつもりだったんですけど、解釈は、むこうさまの自由でしょう。ダンスでもあるつもりで、半礼装かなんかでやってきて、長裾を踏んづけたりパタパタさせたり、見っともない格好をして、大恥をかくのだろうと思うと、面白くなって、しつっこいくらいに誘ってやると、「宮さまいうたかて、このごろは安っぽくなってしもて、汗ェかいてまで、見に行くほどのことはないのんですけど、せっかくですよってに、お伴させてもらいます」しぶしぶ承知したふうにして、「そのパァティ、何時からやらはるのン」と何気ないようすで聞くのよ。宿へ飛んで帰って、親戚眷族を総動員して、半礼装なるものを探させようという魂胆なんですワ。もちろんそうなのよ。

四時に迎えも出すことにして、家へ帰って、こちらはすぐ着付にかかる……長襦袢は、朱鷺色縮緬の古代霞のぼかし。単衣は、鶸茶にけまんを浮かせたあの厚手の吉野。帯は、コイペルのゴブランにして、西洋の香水は慎しんで、沈香の心材に筏を彫った帯止だけにしておく。それでお出かけ……こちらが先に着いていないとまずいから、約束の時間より早いけど、かまわず迎えに行くと、木津さん、ひょんな顔をしていたけど、それでもすぐ出てきたわ……ええ、そう。