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Japanische Klassiker mit Furigana

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はたちのエチュード

二十歳のエチュード

原口 統三

Lesen Sie 二十歳のエチュード (はたちのエチュード) von 原口 統三 (はらぐちとうぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.578 Zeichen · 125 Bildschirme

Aozora Bunko

――あこがれとは波を棲家として

時の中に故郷を持たないこと……

そうして、湯上がりの肌を拭いている僕の心には、いつまでも、あの蜘蛛の巣の糸目が、鮮やかな銀色にこびりついていた。

それ以来、僕は「夢」と「回想」とが、堪らなく汚らわしい気がした。あの時の僕を考えて見れば、確かに、失意と、惨めさの意識との中で呻吟して、自らを呪詛する季節にいたのだ。

*17

言葉を捨てた僕が今、失った言葉を思い出そうと努力する。むだだ。所詮は詩人以下の感傷だ。

*18

ああ、少年の日。――僕は机に向かっていた。書物の中に没頭して、何もかも忘れながら。――その時、お母さんが、僕の肩に手を置いたのだ。「もう夕御飯ですよ」って。

*19

少年の日。――今の僕より、どれだけ勇ましかったことか。

十七歳の詩

俺の涙が出ないから

お前を一つひっぱたいて

お前の落とす涙に酔おうと

そう思って俺は――

十八歳の詩

……………………

ひとり怒りに耐え

かの遠き秋をゆかむ

…………………………

*20

詩人たちよ。記憶を捕える方法を知りたいのか。では、まず君の皮膚に傷をつけることだ。