Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
だが、すぐ
「然し、志は、よう判るし、わしにも考えがあるから――」
と、云って、眼を開いて、額の手を放すと、斉彬は
「豊後、平、将曹の外に、二三、新任したいとは思うておる。吉之助の、建白書の内、知政の始、国政を誤りたる専横の徒を貶黜すべきこととあるのと、お由羅処分のこと、それから、近藤崩れにて、流謫脱奔したる者を、召還すことと、この三ヶ条は、今申したように、総て、父を恥かしめることになる。父の処分を、すぐ転覆し、父の愛妾を処分しては、今申す如く、無証拠で、左様なことをしては、天下へ、父の罪と、わしの愚とを、知らすことに相成る。くれぐれも、志はよう判るが、わしのために、忍んでもらいたい。それから、これは、噂であるが、わしが、頼もしいと思うている若者が、徒党を組んで、何かするらしいということを聞いた。岩下、何うじゃ、真実かの?」
斉彬は、微笑して、岩下の顔を見た。そして、湯呑へ手をかけた。岩下が
「お言葉に背いて恐れ入りまするが、吾等、命を棄てて、奸人を、斬りたいと存じまする」
と、少し、顫える声で、云った。
「命を棄てての?」
「はっ」
「吉之助もか」
「はっ」