Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
口に含んでこれを一本急所に吹き込んだら、大の男も命をとられるというあの含み針だよ。しかも、こりゃまさしく山住流の含み針だ。三角にとがったこの先をみろ。村雨流、一伝流と含み針にもいろいろあるが、針の先の三角にとがっているのは山住流自慢のくふうだよ。ここまで眼がつきゃ、もうお手のものだ。そろそろと、伝六ッ――」
「ありがてえ! 駕籠ですかい! 駕籠ですかい! ざまあみろッ。だからいわねえこっちゃねえんだ。もぞりとひとなであごをなでりゃ、このとおりぱんぱんと眼がつくんだからね、景気よくぶっ飛ばすようにちょっくらと駕籠をめっけてめえりますから、お待ちなせえよ」
わがことのようにおどり上がって駆けだそうとしたとき、
「お願いでござります! お願いでござります! たいへんなことになりました。お願いでござります!」
あわただしげに表先から呼びたてる声が耳を打ちました。
「どなたか早くお顔をお貸しくだせえまし! たいへんなことになったのでごぜえます! お早くだれかお顔をお貸しくだせえまし!」
「うるせえな! 何がどうしたというんだ。それどころじゃねえ、いま大忙しなんだよ。