Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

だんなたちと別れてうちへけえってくるとまもなく、庭先からだれか呼ぶ声がありましたんでね、なにげなく親分が縁側まで出ていったと思ったら、もうどたりとひっくりけえちまったんですよ。なんしろ、死に方が尋常じゃねえからね、さっきはさっき、今は今と大急ぎにだんなたちのところへお知らせに飛んでめえったんです」

「ちくしょうめッ、さあことだッ。さあことだッ。またややこしいことになりやがったですぜ! だんな! だんな! どうするんですかい! え! だんな! どうなさるんですかい!」

「ウフフ、やったな。がんがん騒ぐなよ。雲行きが変われば変わったで、また手はあるんだ。筋書きどおりかもしれねえ。早く駕籠の用意しな」

うち騒ぐかと思いのほかに、名人はいたって静かでした。ご用駕籠を仕立てさせて、のっそりと腰うちすえながら飛ばせていったところは、話のその大根河岸です。

3

「まごまごするない! どこなんだ。どこなんだ。ねこ伝がふんぞりけえっているところはどっちだよ」

伝六にしかられながら三下奴が案内するままに内庭さきへはいってみると、いかさま不審な死に方でした。縁側からさかさになって半身をのめらしながら、あおむけざまに打ち倒れているのです。