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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほほうのう。ちとこれは変わり種だな」

あごをなでなでじろじろと目を光らして、その人体を子細に見調べました。年のころは三十一、二。羽織はかまに幅広の大小、青月代を小判型にぐっとそりあげたぐあいは、お奉行からのお差し紙にもそれと明記してあったとおり、紛れもなくどこかの藩の禄持ち藩士たることは、ひと目にして明らかです。藩士としたらどこの家中の者か、それがまず第一の問題でした。

「つじ番所のご仁!」

棒矢来をこしらえながら、必死とやじうまの殺到を制していた町役人のひとりを呼び招くと、名人は穏やかにきき尋ねました。

「いつごろからここにお見張りじゃ」

「知らせのあったのが明けのちょうど六つでござりましたゆえ、そのときからでござります」

「だいぶ長い間お見張りじゃな。ならば、もう市中へもこの騒動の評判伝わっていることであろうゆえ、うわさを聞いて心当たりがあらば、これなる仁と同藩家中の者が様子見になりと参らねばならぬはずじゃが、それと思われる者は見かけなんだか」

「はっ、いっこうにそのようなけはいがござりませなんだゆえ、じつはいぶかしく思うていたところなのでござります」