Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

やがて日が暮れました。そうして夜が訪れました。暮れるに早く、ふけるにおそい秋の夜も、五ツ四ツとふけ渡って、ほどたたぬまに打ち出されたのは九ツです。と同時に、名人はさっそうとして立ち上がると、黒羽二重の着流しに目深ずきん。さっとさわやかな命令が下りました。

「忍びの駕籠だ。急いで二丁用意しろッ」

待ってましたとばかり、伝六の早いこと、早いこと。――だが、まもなく矢玉のように飛んで帰ると、けたたましくいいました。

「いけねえ! いけねえ! 出たんだ、出たんだ。もう今夜は出ちまったというんですよ。丑の時参りがね、もう出ちまやがって、白旗金神の境内にのけぞっているというんですよ」

「へへえね。それはまたどうしたんだい」

「おおかたね、毎晩毎晩やられるんで今夜は早参りしてやろうとでも思って出かけたところをまたばらされたらしいんだが、なにしろ不意打ちなんでね、網を張っていた連中は大騒ぎなんですよ」

「どうしてそれを聞き出したんだ」

「あば敬の手下からかぎ出してきたんだがね。今そこまでいったら、つじ役人どもがうろうろしているんで、うまいことかまをかけて探ったら、しかじかかくかくであば敬の行くえを捜しているところだというんですよ」