Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
近寄りざまに、じっとそのふてぶてしい姿を見ながめ見しらべていましたが、ちらり、目を射たものは左手首の内側にはっきり見える「八丈島」という三字のいれずみ文字です、――せつな! すばらしい右門流の慧眼が、伝法な口調とともに飛んでいきました。
「人を食ったまねしやがったな。きさま、八丈島の島破りだろう。――なんでえ! なんでえ! いまさらぎょッとしたとて、ちっとおそいよ。八丁堀にゃ、むっつりの右門といわれるおれがいるんだ。なめたまねしやがると首が飛ぶぞ。おそらく、きのうきょうののど笛騒動が長引いているんで、それにつけ込んでの荒仕事やったんだろう。おれの眼はただの一度狂ったことがねえんだ。四ツ谷で今またふたりも似通った手口の死骸が見つかったというからにゃ、おそらく四、五人の仲間があってひとかせぎしてやろうと、おたげえ手をつなぎながら荒仕事やっているにちげえあるめえ。――敬だんな」
ずばりとホシをさしておいて、穏やかに敬四郎を顧みると、ここらがいよいようれしくなる右門流でした。
「すっぽり腹を割ったところを申しましょうよ。あんたのあげたホシにけちをつけるわけじゃねえが、おきのどくながらこの野郎はネタ違いだ。