Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

お役向きご繁忙にてお目漏れなら格別、もし何かいわく子細これあり候ために依怙のおさばきなされ候てかくお取り上げこれなくとならば、われらにも覚悟これあるべく候。なんのこれしき、下民のせがれの家出くらいとおぼしめすかも候わんが、弥七郎を失わば拙者の命奪わるるも同然、子を思う親の心は、お係りさまはじめ、みなみな一様と存じ候えば、至急にお取り上げお捜し出しくだされたく、右懇願つかまつり候。

正月二十三日

願い主 芝入舟町甚七店

束巻き師 源五兵衛

家出人お係りさま御中

というのがその第三通めでした。

「はあてね」

うるさいやつが、読み終わると同時に、さっそくあの首をひねったことです。

「ちっとこりゃおかしいじゃござんせんか」

「何がよ」

「きょうは忘れてならねえ二十四日だ。最初の一通は二十一日、次は二十二日、しめえは二十三日の日づけになっているところをみるてえと、三日まえから毎日毎日お番所へお百度を踏んだってわけですかい」

「決まってらあ。だからこそ、いつまでたってもお取り上げにならねえので、われらにも覚悟これあるべく候とある、その覚悟の直訴をしたんじゃねえかよ。そんなことぐれえがわからねえんでどうするんだ」