Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

「なるほど、いや、恐れ入りました。じつは、そちらのやかましいだんなが、――いや、これは失礼。そちらの威勢のいいだんなが、やにわとおかしなことをおっしゃってどなりつけましたゆえ、つい腹がたったのでございます。なんともぶちょうほうなことを申して、恐れ入りました。ご詮議の筋は?」

「お蘭しごきだ。売れ行きはどんなか」

「飛ぶように、――と申しあげたいが、なんしろ物が駄物と違いまして少々お値段の張る品でござりますゆえ、月々さばけるはほんのわずか、それに染めあげるてまえのほうから申しましても、染め粉はもとより、ちりめんからして吟味いたしまして、織り傷一本、染めみだれひと筋ございましてもはねのけますゆえ、染めあがる品もわずかでござりまするが、売れ行きも月ならしせいぜい三、四十本というところでござります」

「このごろはどうだ」

「さよう? この月の十一日でござりましたか、三十六本仕上がってまいりましたのが、ついさきおとついまでに、みんな売れ切れましてござります」

「買い主はおおよそどっち方面だ」

「下町、山の手、お娘御たちも町家育ちお屋敷者と、ばらばらでござりまするが、まとまったところでは加賀様がやはり――」