Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
どうした子細で、このようなことをしたのじゃ」
「…………」
「え……? どうした子細で、としはもいかぬそなたたちが、こんなことをせねばならぬのじゃ。母よ、早く帰ってきてくんなと鬼子母神さまにお願いしてあるようじゃが、そなたたちのかあやんはどこへ行ったのじゃ。のう! どこへ行ってしまったのじゃ」
問えども、きけども、どうしたことか小娘は涙をいっぱいためたままで、何も告げないのです。
しかし、そのかわりに、とつぜんそのとき表のほうが騒がしくなったかと思うや同時に、目色を変えながら、おのおの丁稚と子もりらしいのをいっしょに引き従えて、どやどやと自身番小屋へ駆け込んできたのは、ひと目にそれとわかる裕福そうな町家のご新造連れ二組みでした。しかも、両人ともに柳眉をさかだてんばかりにしながらかん高い声をあげると、異口同音にわめきたてました。
「やっぱり、うちの子でござんす! うちの子でござんす! だれがこんなところへ盗み出して捨てたんでござんしょう! そちらに寝かしてある坊やは、わたしたちのだいじなだいじなひと粒種でござんすゆえ、早く返しておくんなさいまし! 早くこちらへお返しくださいまし!」