Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
会釈もせずに駆け上がって連れ出そうとしたのを、
「騒々しい、なにごとじゃ」
静かに名人が押えながら、ぎろり目を光らして問いなじりました。
「盗み出したとは、いったいどうしたわけじゃ」
「どうもこうもござんせぬ。ゆうべ本所の子育て観音さまに虫封じのご祈祷がござんしたゆえ、こちらにおいでの糸屋のご新造さんとお参りに行きましてついおそうなり、疲れてそのままぐっすり寝込みましたら、いつとられましたものか、朝になってみますると、ふたりとも坊やたちを盗まれていたのでござります。それゆえぎょうてんいたしまして、大騒ぎをしておりましたところへ、いましがた日本橋に似たような捨て子があると知らしてくれた人がありましたゆえ、もしやと思って駆けつけたのでござんす。ほんに憎らしいってたらありゃしない。だれが盗み出したやら――、ま! その子じゃ! その子じゃ! 下手人はそのきょうだいに相違ござんせぬ!」
わめきたてながら、はしなくもそこに震えているなぞの小娘たちふたりを発見すると、こづきまわさんばかりにしながら、がみがみとののしりました。
「おまえじゃ! おまえたちじゃ! たしかに、下手人はおまえたちであろう! きのうの夕がたうちの前をうろうろしていた様子がうさんじゃと思うていたが、きっと夜中に忍び込んで盗み出したのじゃ! さ! 白状しま