Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
「そうでござります、そうでござります。じつは、てまえどももそれを不思議に思っておりましたところ、どうもあとの様子がいかにもふにおちないのでござりまするよ。その晩出ていったきり、たよりはおろか、もうきょうで十日にもなるのに、なんの音さたもござりませんのでな、町内の者もいろいろと心配いたしまして、子どもに板橋とやらの親類先をきいたところ、そんなところはいっこうに聞いたことも、聞かされたこともないというてらちは明かぬし、二日三日のおまんまを恵む者はあっても、七日十日とそうそう長い間あかの他人のめんどうをみる者はござりませぬ。それゆえ、とうとう子ども心に思い余ったのでござりましょう。その子がきのうの朝とつぜんてまえをたずねてきたのでござります。それもただ来たのではござりませぬ。おじいさんは神さまに仕える行者ゆえ、人の目に見えぬことでも見通しがつくはずじゃ。母はどこにいるか、どうしたら帰ってくるか、神さまとご相談して早く呼びよせてくれと、こんなに申しながら、泣きなき訴えたのでござります。なれども、お恥ずかしいことながら、てまえとてただの人間、千里万里先のことまでもわかるはずはござりませぬゆえ、ふびんと思いながらも、てだてに困りまして、いろいろと考えましたところ、もしやと思いついたのでござります。