Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
まことに、名人の目のつけどころ、その眼のさえはこわいくらいです。
「なんでえ! そうか! あばたの大将のあのいもづらを見るてえと、むしずが走ってカンカンとくるから、われしらず逆上しちまうんですよ。畜生めッ、さあ、おもしろくなったぞッ。じゃ、風に乗っていってめえりますから、すぐお出ましできるように、おしたくしておいておくんなせえよ」
胸のつかえが通じてしまったとならば韋駄天走り――。
2
当人のことばどおり、風のように走っていって、風のように駆け帰ってくると、果然、名人の予言は当たりました。
「ホシだッ、ホシだッ。お番所はどえれえ騒ぎですぜ」
「お年賀登城のお大名がたにでも何かまちがいがあったのかい」
「ところが大違い。本郷のね、妻恋坂で人が殺されたっていうんですよ」
「また人殺しか。あんまりぞっとしねえな」
「とおっしゃるだろうと覚悟してめえりましたが、詳しく聞くと、なかなかこれがぞっとする話なんだから、まあお聞きなせえまし。訴えてきたのは妻恋坂の町名主だっていうんですがね、殺されている相手が考えてもかええそうじゃござんせんか。十と、八つと、六つの子どもだっていうんですよ」