Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
腰のものは抜き合わせた様子もないのです。
そこから一町ほどこちらに離れてふたり。
――ひとりはあおむけに、ひとりは伏して、道へ横に倒れながら、この二つが伝六のいった不審な死に方の死骸であるとみえて、いかさまふたりとも血のり一滴見せずに倒れているのでした。しかし、奇怪なことには、そのむくろの近くに、酒だるが一つころがっているのです。
そこからさらに一町離れてひとり。
――一真寺の近くの最初のひとりと同様、みごとな一刀切りの前傷うけて、不思議なことにこれは頭をまんなかに倒れているふたりのほうに向けながら、同じく道なりに長々とうっ伏しているのでした。腰の物もやはり抜き合わせた様子もないのです。
「ね……!」
「…………」
「不思議じゃねえですかい。いいえ、くやしかねえですかい。よりによって、一真寺の近くにこんな変な人切り沙汰が起きているんだ。しかも、まんなかのふたりはだれが殺したか、どうして死んだかもわからねえ死に方をしているんだからね。おまけに、両側のふたりもおたげえ頭を向き合わせて死んでいるのが気に入らねえんですよ。きさまはこっちへ向いて死ね、おれもそっちへ向いて死のうと、相談してばっさりやられたわけでもあるめえからね。