Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
幕府はただ彼らが無理なる注文に応じ、無理と知りつつ応ずる振りし、彼らが無責任なる行為の保険者となり、賠償者となり、遂にその奔命に疲れて自から斃れたり。豈にまた憐むべからずや。而してその彼らとは朝廷にあらず、諸侯にあらず、実に彼の知勇弁力の徒たるを忘るべからず。
阿部に継げる堀田正篤の如きは、その外交的智識よりすれば、当時において一省の長官たるにおいて余りあり。然れども双肩以て内憂外患を担う乱世の宰相たる器にあらず。もしそれ徳川最後の力ある宰相を求めば、吾人は猶予なく指を井伊直弼に屈せざるを得ず、彼はその力量と責任を知るとよりすれば、直ちに水野忠邦以後の一人なり。
彼の出で来る、継嗣論その楔子たる疑うまでもなし。当時位を極め、驕りを極め、徳川の隆運を極めたる家斉の孫家定、将軍の位に在り。彼多病にして懦質、固より将軍の器にあらず、故に前将軍家慶予じめその不肖を知り、水戸烈公の子慶喜をして一橋家を継がしめ、以て他日将軍たるの地を為さんとせり。水戸派に属する尊攘党は、彼が水戸烈公の愛子なるを以て、彼に思を属したり。幕府の当途者及び要衝に立つ能吏は、彼が一方においては尊攘党の望を負い、他方においては英才賢明なるの為人を聞き、彼に思を属したり。