Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
に至りしなり。その功は讃ずべし、その開国家たるの眼識は、漫に彼に許す能わず。
約言すれば水野は外交的大規模よりして、内政を緊張せり。井伊は内事的経過よりして、外交を拡張せり。彼が在職の日たる、外交上の一大過渡の一大時機たりしに係わらず、彼は事実においては、外交の上について多くの関渉を有せざりき。彼は自からその局に当らざりしのみならず、彼が思慮は、政権統一の一面に集注して、また外交問題に及ぶに遑あらざりしなり。彼は余儀なき場合に迫られて、余儀なくも断じたり。然れども外交の上について、彼が箇人的経綸の徴すべきものに至りては、吾人不幸にしてこれを見ず。吾人が経世的眼識において、むしろ水野に与して彼に与せざるは、職としてここに存す。
然りといえども一世の輿論と戦い、天下の趨勢に抗し、愚人と争い、智者と闘い、社会を挙げて、その敵たるも顧慮する所なく、猛然として驀進したるもの、豈にそれ威を弄し権を玩ぶためのみならんや。彼の述懐に曰く、「春浅み野中の清水氷り為て底の心を汲む人ぞなき」。吾人は今日においても、彼が苦衷を了せずんばあらず。而して当時その苦衷を了せられずして、遂に非命に死す。