Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
第八 旅行
吾子年富み才雄、激昂して以て勲名を万国に騁すること能わざらんや」と。彼慨然として答えて曰く、「時宗、秀吉は寔に及び易からず、然れども義律、伯麦、馬里遜は陋夷の小才のみ、何ぞ与に較するに足らんや」と。而してこの山田亦介は、村田清風の甥にして、実にその衣鉢を伝えたる者なり。
然りといえどもさらに社会的に観察せんか、彼は時勢の児に外ならず。彼が精神上の父は、敵愾尊王の気象にして、その母は国歩艱難なり。則ちこの二者の合体よりして、殉国殉難の人物たる吉田松陰は出で来れり。
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彼が家庭を視、彼が時勢を察し、彼が境遇を察すれば、彼が如何なる人物にして、如何なる事を為すべきか、固より吾人が解説を俟ってこれを知らざるなり。
第八 旅行
旅行は、実に彼の活ける学問たりき。彼れ嘉永三年鎮西の山川を跋渉し、四年藩主の駕に扈して江戸に到り、相房形勢の地を按じ、さらに東北に向って遠征を試みんと欲し、肥後の人宮部鼎蔵と、十二月十五日赤穂義士復讐の日を期して途に就かんとす。既に藩許を得るも未だ旅券を得ず、彼毫も遅疑せず、曰く、「一諾山よりも重し、俸禄捨つべし、士籍擲つべし、国に報ゆるの業、何ぞ必らずしも区々常規の中に齷齪するのみならんや」