Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
待てども待てども帰り来らず、今は断念して戸を閉じ一家就眠致し候。
未明に柿崎村名主小沢某より自分父を呼びに来り候。如何なる事と心驚きながら父は倉皇出で行きたるに、南無三内の客人が御国法を犯し外国船に乗り込まんとして成らず自首したりとの事にて、一方には柿崎村民が褌を以て櫓綱となし大小(刀)行李などその中にある漁舟の漂着したるを認め、名主に訴え出でたるより、かれこれ自分の客人なりと分明し、かくてこそ呼び出しに相成りたる理由に御座候。
イヤ驚いたの、驚かぬのと、かれこれ申す次第にはこれ無く候。客人は重き罪人として網輿に送られ江戸に赴き候。自分家は御叱りの上七日間門を鎖し営業停止申し附けられ候。
客人らが如何にして何時の間に包物を持ち出したるやとんと気付き申さず候。後より取り調べ候えども何物もなし。ただ預け置きたる二組の半股引と脚半こそ遺物にして、現に自分母はこれを投げつけ、如何にも貧乏神が舞い込みたり、宿代を払わぬのみかかかる迷惑をかけて、而してこれがその償いになるものかと罵り申し候。最も当時の旅籠代は三食一泊にて八百文の由なれば、両人十日として一円六十銭ばかりに相成り候。