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Japanische Klassiker mit Furigana

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よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme

Aozora Bunko

右は岡崎総吉と申す人の物語りに御坐候。小生申すよう、御宅には宿帳あらば多分この客人の名前も記しあるべし、一見致したしと。彼人御安きことなり、早速下田なる母の元に申し遣わすべし、最早旅人宿も廃業し父も早く死したれは、果して存在しおるや否や受合い申さずと語られ候。最早当時の名主も死し自分父も死したれば、下田にて彼人の事を知るもの一人もなかるべしとの言葉にて、小生も下田港へ行くことはその儘見合わせ申し候。しかしながら、この人より承り及び、大いに当時の情象を合点したるかと存じ申し候。

松陰の一代記を案ずるに、安政元年三月金子重助と共に蹈海の志を実行せんと欲し、神奈川横浜の際を彷徨し、遂に米艦を趁うて下田に赴かんとし、十四日程ヶ谷を発し根府川の関所をば熱海入浴の客と瞞してこれを過ぎ、十八日下田に達し、千辛万苦の末二十七日の夜二時頃漁舟を盗みこれに乗じて米国の旗艦に赴かんとし、遂にこれに達したれども、米将その志を嘉みしその事を許さず、壮志磋跌、而してこの蹉跌、さらに彼を駆りて革命の先達とならしめ候委細は、他日出版の松陰論にて開陳致すべく候。先は右まで草々頓首。