Japanische Klassiker mit Furigana
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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
Lesen Sie 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) von 知里 真志保 (ちりましほ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 70.567 Zeichen · 144 Bildschirme
その頃、網走のモヨロのコタンには、ピンネモソミ(細身の男剣)と云って、一抜きたちまち千人を斬るという名剣があり、美幌のコタンには、同じく一抜き千人のマッネモソミ(細身の女剣)があった。そこで、モヨロから六人の勇士が択ばれて、このピンネモソミの名剣を持って、フーリの征伐に出かけた。彼等は、たまたま子を負うた女がタンネシラリの漁場に行く途中、フーリがさらって洞窟に飛びこんだのをみて、それを追って洞窟の中へ駆けこんだ。ところが、名剣を持って先に駆けこんだ三人はフーリと共についに帰らず、やや後れて穴へ飛びこんだ三人だけが、網走川の岸に向って開いているペシュイの洞窟へ出て来た。それから後、モヨロには宝剣が無くなったのだという。
このフーリの片割れがもう一羽、たまたま穴を出て、パイラキの前方の海中にある二ツ岩の上に休んでいた。モヨロの人々はそれも退治しようとして、美幌のコタンから名剣マッネモソミを借り出し、二ツ岩の所へ押しよせた。そして岸から葦の茎で橋をかけて押し渡ろうとしたら、葦の茎が折れて渡ることができない。そこで、岸から狙いをつけて名剣を投げつけると、名剣はたちまちフーリを食い殺してしまった(こういう刀をアイヌはイペタム ip※(アキュートアクセント付きE小文字)-tam と言い、原義は「人食い・刀」