Japanische Klassiker mit Furigana
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よっつのみやこ
四つの都
織田 作之助
Lesen Sie 四つの都 (よっつのみやこ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.005 Zeichen · 62 Bildschirme
運動……というより、むしろ、その実際的……というか、つまり具体的にいって、道場とか錬成場とか療養所とか、いや、希望的にいえばこの三つを加味したあるものをだね、建設してやろうと、大橋先生にも相談したところ賛成して下すったのでね、実は今日これから直ちに大阪へ帰って府庁の厚生課へ行って……というのは、親爺がね……」
江藤、庄平の饒舌にすこしく閉口気味だ。
庄平「……財産を譲ってやるというので、そいつをこの事業に注ぎ込もうという訳でね、つまり、府庁へ行ってだね、健康地選定の問題やら、道場……つまり先刻言った三つを加味したあるものゝ建築資材の事などをね、いろ/\相談してね、それから学務課長に会うて……この学務課長というのは親爺の友人なんでね、いや、友人といってもまだ若いんだよ、まだ四十代でなか/\話の判る人だよ、君なんだったら一度会って置いてもいゝよ、とっても愉快な人だからね……で、その人に会うてね、各国民学校へ……」
庄平、陶酔して喋り続けていると、看護婦が入って来る。
看護婦「江藤先生、お電話です」
江藤「有難う、今直ぐ……」
江藤、先刻からの書き物に区切りをつけるために、万年筆を取りあげ、それをしきりに振る。