Japanische Klassiker mit Furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
だからこそこの人の娘さんも自然芸事が好きで、これだけの御大家でありながら、俺のような落語家でも養子にしてやろうとおっしゃるのだろう。
最前からのすっかりウンザリしてしまっていたこの御隠居への考え方をいくらか今松は、いや、そう一途にあきらめてしまうのも早まりすぎるぞと考え直してきはじめていた。
「御馳走様になります」
まず桃輔が手酌で大きなものを取り上げて、
「じゃお前さんも御遠慮なくいただいたら」
急に目上のような口の利き方をしてこちらへ、目で知らせた。
「いただきます」
手酌で今松もコップへ酌ぎ、グーッとひと息に干してみた。
この御隠居がこのくらい召し上がるのだもの、ちっとやそっと飲んだからって、よもうちの娘にあんな飲み助はとはおっしゃるまい。
「オオ、お見事お見事。桃輔。今回はよい人を差し向けてくれましたな」
果たして御隠居はまた顔中を口にして、
「この仁なら私の相手ができる」
「御意にかないましてありがたい幸せで」
ピョコリと桃輔は頭を下げて、
「オイ、お前さんもよく御礼を申し上げなせえ。御隠居様の御意にかなった」
「ありがたいことでございます。ふつつか者ですがなにぶんどうぞ」