Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
お喋り坊主は親切にこう言って、道案内をして聞かせましたけれど、やっぱり歩いては来ないでそこに突立っています。
「有難うござる、それでは、あの月をめあてに尋ねて参りましょう。して、この辺は何というところでござろうな」
兵馬は立ち上りながら、こう言って尋ねてみると、お喋り坊主が、
「何というところでございますか、私共にもわからないのでございますが、ずっと参りますると染井から伝中の方へ出ますんでございます、もっとも浅草へ参りまするには、染井、伝中へ出ては損でございますから、その辺に、ずっと左へ切れる道がございましょうと存じます、それを尋ねておいであそばすがよろしうございます、多分、巣鴨の庚申塚というところあたりへ出る道があるだろうと存じますが、私共はごらんの通り眼が不自由なものでございますから……」
なるほど、どうも様子が訝しいと思ったら、盲人であったか、道理こそさいぜんから口だけ親切で、身体に気を許さないのがわかった。そこで兵馬はお喋り坊主に会釈をしながら、その傍を通り抜けると、それと離るること三間ばかりのところに、天蓋をかかげて月を見ている人があります。