Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
流行りものというやつは全く厄介物だな」
「上方ばかりじゃございません、先生のお国の常陸の筑波山あたりでも、昔はずいぶんああいったものが流行ったということでございますね」
「古いことを担ぎ出したものだな、あれは歌垣といって、やっぱり男女入り乱れて踊るんだ、ずいぶんいかがわしい話もあるが、今の流行りものよりは幾分か風流だろう」
「伊勢の国には、またつと入りというのがありましてね、大勢して踊り歩いて、日頃、大事なものを隠して置く家の前へ来ると、つつと入りこんで、その大事なものを取り出して見るのですが、大事にしている娘や、お妾さんを見られて弱る者があるそうです」
「武州の府中の六所明神の提灯祭りは、一定の時になると、町という町の燈火を残らず消して、集まったものが入り乱れて踊るのだそうだが、お前、行って見たか」
「ええ、行って見たこともございます」
「人間は踊りたがるように出来てるんだ、それが男だけでは熱が出て来ないんだ、女が出て踊るようになるから熱が出て、逆上せあがってしまうのだな」
「そうですとも。上方で見ました時に、女が裸で踊る有様といったら、とても見られたものじゃありませんでした。