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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

だから、いやでもその翌晩、この踊りの同勢が繰込まないという限りはありません。

果して翌晩、また同勢が押寄せて来たには押寄せて来たが、驚かされたことには、その多数の人が悉く、紙製の狐の面をかぶって来たことです。

「これから王子の衣裳榎へ行って踊ります、皆さん、後からいらっしゃい」

こう言って狐の面をかぶった者共が、この化物屋敷の前で、あっさり踊ると、今晩は屋敷の中へは入らないで行ってしまいます。多分これから王子の稲荷の衣裳榎とやらへ行って散々に踊るのでしょう。

その翌日になってみると大きな評判が立ちました。王子の稲荷の衣裳榎の下へ、関八州の狐が悉く集まるという噂であります。それで十里四方から狐火が炬火のように続くという噂であります。それを見物せんがために、江戸の市中をはじめ近在から集まる人が雲の如しという噂であります。ついには人と狐が一緒になって踊り出し、人が狐だか、狐が人だかわからないで踊り出すという噂がいっぱいに拡がりました。

これによって見ると、今年はたしかに豊年である。こうして衣裳榎へ多数の狐が集まるのは、それぞれの狐がみな官位を欲しがるからで、それと人間と一緒になって踊るのは、人間も狐も共に有卦に入ったのだという縁喜のよい解釈であります。