Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
南条は多分荻野山中に逗留していることだろうが、あの先生、あんな山の中の城下に逗留して何事を為さんとするのか、へたなことをして、また甲府の二の舞を踏んで牢屋へ叩き込まれるようなことをしなければよいが。
南条を残して、独り帰るがんりきの百蔵は、ほくそ笑みして、何とやら包みきれぬ嬉しさが面にいっぱいです。これもまた相当の謀叛気があって、当りがついたことから嬉しさが包みきれないものと思われる。
「もし、あなた様はがんりきの親分様ではございませんか」
これには、さすがのがんりきが少し吃驚させられました。と言うのは、以前、来る時に自分が立って待伏せしていた路傍の松の木の下に立って、同じような形をして自分を待受けていたのが、思出し笑いをしながら歩いているがんりきの横合いから不意に浴びせかけたものですから、そこでがんりきが吃驚して踏みとどまると、
「エ、これはがんりきの親分様でございましたか、御免なさんせ、斯様、土足裾取りまして、御挨拶失礼さんでござんすが、御免なさんせ、向いまして上さんと、今度はじめてのお目通りでござんす、自分は相州足柄上秦野の仁造の一家、唐駒の若い者市助と発し……」