Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
そこで七兵衛は神社の表へ廻り、参詣をするふりをして扉をあけて、社内へ入り込むと足場を見はからって、梁を伝わって天井の上へ身を隠してしまいました。
これは申すまでもなく、さいぜん山崎譲の前で誓った、伯耆の安綱の刀というのを取り出しに来たものであろう。その伯耆の安綱の名刀というのは、お銀様の家、藤原家に祖先以来伝わる名刀であって、それをお銀様に頼んで幸内が持ち出し、幸内はその刀のために、神尾の惨忍な手にかかって一命を落し、その刀はまた神尾の手からがんりきの百の手にうつり、百は流鏑馬の夕べを騒がして、七兵衛と共にいずこともなく逃げ去ったそれであります。
あの後、二人は、この名刀を、この神社の天井裏へ今日まで隠して置いたものと思われる。まもなく身体中煤だらけになって出て来た七兵衛は、小脇には油紙に包んだ細長い箱を抱えていました。伯耆の安綱は、やっぱり無事でここにいたものらしい。
七兵衛が箱を抱えて再び社の前へ出て来ると、思いがけなく縁に腰をかけて、煙草をパクリパクリやりながら澄まし返っているものがあります。それが余人ではない、がんりきの百蔵でしたから、