Japanische Klassiker mit Furigana
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme
串戯ではない、何時だと思う。仲ノ町じゃチャンランチャンラン今時は知らないが、店すががきで、あかりがちらちら廻る頃を、余所の垣越に立って、菊を見ているような了簡だから、引手茶屋退転だ。しかし達者で可い、どうした、と聞くと、まあ、お寄んなさいまし、直そこが内だ、という二階家でさ。門札に山下賤、婆さんの本名でしょう。
豪いな、というと、いや、御奉公をいたしております、御主人というのは?
旦那だから申しますが、……ちとこりゃ新聞のたねとりにゃ可笑ないいぐさだが。
ほんとうに世の中ッてものはわかりませんもので、あの、木場の勝山さんね、分散をなすった。そのお嬢さんのお世話を、と半分聞かず、私、火鉢の前に腰を据えた。」
さて、女の主人は知れた。男の御主人は、と聞くと、これはなおの事。
ごくごく内証ですが、日本橋のお医師で、山の井光起さんとおっしゃる方、という。いよいよとなりましたろう。
いや、江戸児の医学士め、すてきなものを囲ったぞ。
フムお妾だ。これがお前だとちょうど名も可い。イヤサお富と、手拭を取る、この天窓で茶番になるだろう。というと、いえ、私にも分りません、不思議なことには、久いあいだ、ついぞまだ一所におよった事もなし。