Japanische Klassiker mit Furigana
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme
四十四
て、円い頤一面に胡麻のよう、これで頬がこけていれば、正に卒業試験中、燈下に書を読む風采であった。
四十四
お夏がまた叱言でもいうことか、莞爾して、
(さあ、お酌をして上げようね、)
愛吉は手術台で、片腕切落されたような心持で、硬くなって盃を出した。
お夏の手なる銚子こそおかしけれ。円く肩のはった、色の白い、人形の胴を切った形であったもことわり、天女が賜う乳のごとく、恩愛の糸をひいて、此方の猪口に装られたのは、あわれ白酒であったのである。
さて、お肴には何がある、錦手の鉢と、塗物の食籠に、綺麗に飾って、水天宮前の小饅頭と、蠣殻町の煎豌豆、先生を困らせると昼間いったその日の土産はこれで。丹平がここに金之助に語りつつある、この黒旋風を驚かしたものは、智多星呉軍師の謀計でない、ただ一盞の白酒であった。――
丹平語を継ぎ、
「そこで医学士が、
(どうです、親方、いけますか、)などとおっしゃる。
お嬢さんの下さるもんなら、溝泥も甘露だといった口にも、これはちと辟易だ、盃を睨み詰めて、目の玉を白く、白酒を黒くして、もじつくと、山の井さんが大笑いして、
(いけますまいな。