Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

が、鬢の梅の雫ではない、まつげのそよぎに、つらぬきとめぬ露であった。――

(私は一向、そんな方はぞんざいだったが、この勝山さん娶おうとした時、親類が悪い風説を聞いたとか言って、愚図々々面倒だから、今の、山河内のを入れたんだが、身分が反対だとよかった。女世帯の絵草紙屋を棄てて、華族の女を媽にしたというので、酷くこの深川ッ児に軽蔑されるよ。はははは、)

と恐縮をしたように打笑い、

(どうだ親方、ちっと粋なのを世話しないか。)

と上り口で振返って、爽に階下へおりた。すぐ上って来るだろうと思うと、やがて格子戸が開いたのは、懐手で出て帰ったのである。

転寝はかぜを引くと、二階へ床を取りに行った時、女房は、石のように固くなって愛吉が膝を揃えて畏っていたのを見た。月の夜の玉川に、砧を枕にした風情、お夏は愛吉のその膝に、なおすやすやと眠っていた。

密と起して、先生がおっしゃった、愛吉さんもお泊り、という時、お夏はぱっちり目を開けたが、極めて鷹揚に無雑作に、

(…………)

枕の異ったことは何にもいわず、

(お前もお手つだい、)

と愛吉に教えて、自分も枕など持ち出して、急いで寝床が出来ると、(このまま寝ようや、)と云ったのが、その緋の紋綸子の長襦袢。