Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

八

」

「いずれ、そりゃね。」

「気味が悪いね、じろりと様子を見ていずれ後程、は気障じゃないか。」

「ですからね、何ですよ、気をおつけなさらなくッちゃ不可ません、この頃は恐ろしく、さがり切っていやあがるんでさ。」

八

「もっともその何ですよ、開業式の日に、ばりかんなんぞ盗まれたのが、けちのついた印なんでさ。焼を起してあくる朝、おまんまを抜きにしてすぐに昼寝で、日が暮れると向うの飯屋へ食いに行って、また煽りつけた。帰りがけに、(おう、翌日ッから、時分時にゃ、ちょいと御飯ですよッて声をかけてくんねえよ。三度々々食いに来ら。茶碗と箸は借りて行くぜ、こいつを持って駆出して来るから、)

ッて、両手に片々ずつ持って帰った。妙なことをすると思うと、内へ帰って、どたり大胡坐を掻込んでね、燈は店だけの、薄暗い汚い六畳で、その茶碗のふちを叩きながら、トテトンツツトン、

不孝ものだが相談ずくで、

酒になりなよ江戸の水。

なんて出鱈目に怒鳴るんですって、――コリャコリャと囃してね、やがて高鼾、勿論唯一人。

「呆れた奴だねえ。」

「から箸にも棒にもかかるんじゃありません。私なんぞが参りますと、にごり屋のかみさんが沁々愚痴をいいますがね、勘定はいうまでもなく悪いんです、――連を引張って来りゃきっと喧嘩。