Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
それは、入り口と、三つの窓の鉄の扉をしめるためでした。窓にも、みな、そとからしめる、がんじょうな鉄の戸がついていたのです。
五人が、それぞれの扉をしめて、ひきかえしてくるころには、二階の部屋にも、おおぜいの人がつめかけていました。べつの部屋で、まちかまえていた警視庁の人たちです。捜査課長と、ふたりの係長。その係長のひとりは、おなじみの中村係長でした。もうひとりは、この事件の応援にやってきた、佐藤という係長です。あとから、北村青年と小林少年もはいってきました。明智探偵は、なぜか、すがたを見せません。
そこへ、いま、くらの扉をしめた五人の刑事がドヤドヤとはいってきました。そして、すべての扉が、かんぜんに密閉されたことを、報告しました。
「では、ボタンを押しましょうか」
スイッチ盤のまえにいた刑事が、上役たちの顔を見まわして、ひくい声でたずねました。
中村係長が捜査課長に、なにかささやくと、課長が大きくうなずきました。それを見て、警部は、力強い声で言いました。
「よろしい、押したまえ。」
刑事が、『ガス』と書いた紙のはってあるボタンをグッと押しました。
今夜、はじめて、この事件の応援にきた佐藤係長が、みょうな顔をして、中村係長のひざを、指でつつきました。