Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
そして、その棒のさきが、まるで人間の指のように、パッとひらいて、怪人に、つかみかかったのです。
ひらいた鉄の指は、あいてのからだにさわると、自動的にギュッとしぼんで、怪人の足をつかみました。
「しめた。つかまえたぞ。」と、思ったしゅんかん、怪人も、さるものです。つかまれた足を、ひじょうなすばやさで、鉄の指から、ひきぬいてしまいました。そして、死にものぐるいのおよぎかたで、たちまち、ひかりのそとへ、逃げさりました。
それから二十分ほどのあいだ、じつにはげしい戦いが、くりかえされました。宇宙怪人と潜航艇との海底戦争です。
あいては身がるなからだ。こちらは、ずうたいの大きな潜航艇です。いくら虎井博士の操縦がうまくても、怪人を、たえず、ひかりの中にとらえておくことはできません。しかし、とうとう、見うしなったかと思っていると、ひょっこり、怪人のほうで、ひかりのなかに、すがたをあらわします。どうやら、あいては、こちらをからかっているらしいのです。
潜航艇は、二度も三度も、さっきと同じような、ひじょうな速度を出して、怪人にせまり、そのたびに、鉄の指をつきだすのですが、どうしても、あいてを、つかむことができません。