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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふおう

恐怖王

江戸川 乱歩

Lesen Sie 恐怖王 (きょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.038 Zeichen · 133 Bildschirme

Aozora Bunko

蘭堂は賊の置手紙らしい紙片を読下して見た。そこには左の様な、驚くべき文句が書きつけてあった。

花園伯爵閣下、

閣下の令嬢京子さんが、私を愛するの余り、結婚を申出られたのは、私にとって、いささか有難迷惑であります。なぜと云って、私の方では、少しも京子さんを愛していないからです。

併し令嬢の切なる願いをいなむによしなく、私は明夜私の邸宅に於て、はれの結婚式を挙げることに致しました。そこで今晩、私は花嫁のお迎いに上った訳です。

閣下、これは少々押しつけがましい婚姻と云わねばなりません。繰返して申しますが、私は少しも令嬢を愛していないのですから。

斯様な場合、世のならわしとしましては、花嫁に持参金をつけるのが当然であります。私はその持参金に対して目をつむって、好まぬ結婚を致すのです。金庫在中の債券十万円、右持参金として確に受領致しました。

恐怖王身内の猿類より

アア、何ということだ。ゴリラ男は又しても、死骸と婚礼をしようとするのか。しかも今度の死骸には両手がない。昔の俗語でトクリゴという奴だ。両手のない、死骸の花嫁を、彼は一体どうしようというのだろう。

ゴリラの再婚。